Jw_cadで電気図面を書く方法をお探しですね。

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電気・水道工事士のためのJw_cad入門!設備図面をサクッと描くコツ

電気工事や水道工事の現場では、施工図の修正や竣工図の作成で「Jw_cad」を使うことがよくあります。

でも、Jw_cadはもともと建築全般に使える汎用ソフトなので、最初の設定のままだと「電気のマークが出しにくい」「配管のダブル線を引くのが面倒」といった悩みにぶつかりがちです。

専用のCADソフトは高くて手が出せないけど、無料で使えるJw_cadを設備図面用にカスタマイズできれば、仕事の効率がグッと上がります。

この記事では、Jw_cadで設備図面や配線図をスムーズに描くための設定方法から、実際に使えるテクニックまでをわかりやすく解説していきます。

まずは「環境設定」と「レイヤ管理」をしっかり整えよう

Jw_cadで設備図面を描き始める前に、一番大事なのが「レイヤ管理」と「環境設定」です。

ここをきちんとやっておかないと、修正作業中にうっかり壁や柱の線を消してしまったり、印刷したときに配線が見えにくくなったりするトラブルが起きます。

まずは、設備図面を描きやすい環境を作ることから始めましょう。

Jw_cadには、0からFまで16個のレイヤグループがあります。

よくある使い方としては、建築図(平面図など)を「グループ0」に読み込んで、そのグループは表示だけにしておきます(編集できないようにロック)。

そして、電気設備や給排水設備は「グループ1」や「グループ2」など、別のグループに描いていきます。

こうすれば、建築図を下敷きにしながら、設備図面だけを編集したり印刷したりできるようになります。

さらに、設備図面の中でもレイヤを分けておくと便利です。

たとえば、レイヤ0は「建物の壁や柱」、レイヤ1は「配管・配線」、レイヤ2は「器具・マーク」、レイヤ3は「文字」といった感じです。

こうしておけば、あとから「文字だけ消したい」「配管だけ表示したい」というときにすぐ対応できます。

次に大事なのが、線の色と種類の設定です。

建築図は細くて薄い線で印刷して、設備の配管や配線は太くてはっきりした線で印刷されるように設定します。

たとえば、建築図は線色1(水色)や線色2(白)を使って、設備図は線色3(緑)や線色4(黄)を使います。

Jw_cadの「基本設定」から「色・画面」タブを開いて、印刷時の線の太さを調整しましょう。

設備のメインの線なら0.25mm〜0.3mm、建築図なら0.1mm〜0.13mmくらいに設定すると、メリハリのある見やすい図面になります。

【電気工事編】「線記号変形」とシンボルで配線図をラクに描く

電気設備の図面で時間がかかるのが、コンセントやスイッチなどのマークを配置したり、それらをつなぐ配線を描いたりする作業です。

Jw_cadには最初から電気設備用のボタンは用意されていませんが、「線記号変形」という便利な機能を使えば、専用CADみたいにサクサク作業できるようになります。

この機能を使いこなせるかどうかが、電気図面を描くスピードを大きく左右します。

「線記号変形」って何かというと、描いた線の上に特定のマークを配置したり、線を加工したりする機能です。

たとえば、天井の照明器具をつなぐ配線を引くとき、普通なら円弧コマンドで線を引いて、その上にブレーカー番号や回路記号を文字で書き込むという手順を踏みます。

でも、ネット上で公開されている電気設備用の線記号変形データをダウンロードして使えば、線を引くと同時に「矢印」や「回路番号の枠」、「配線の終端マーク」などをワンクリックで配置できるようになります。

配線同士が交差する部分の「ジャンプ記号(半円の迂回マーク)」も、この機能を使えば一瞬で描けます。

インターネットには電気設備用のデータがたくさん無料で公開されているので、ダウンロードしてJw_cadのフォルダに保存して使ってみましょう。

また、照明器具やコンセントなどのマークは、「図形登録」機能を使ってライブラリに入れておくのがおすすめです。

毎回線と円を組み合わせてコンセントを描くのは効率が悪いですよね。

よく使うマークは図形として登録しておいて、「図形」コマンドからスタンプみたいに呼び出せるようにしておきましょう。

さらに、メーカーが提供しているDXF形式のCADデータをダウンロードして、Jw_cadで読み込んで自分の図面に合わせて加工・登録しておけば、盤の図面や詳細図もスムーズに作れます。

曲線コマンドを使ってきれいなカーブの配線を描く技術と、これらの登録機能を組み合わせれば、手書きみたいに自由で、CADみたいに正確な図面が完成します。

【水道工事編】「2線」コマンドで配管と継手をきれいに描く

給排水設備の図面では、配管のルートや勾配、継手の納まりを表現する必要があります。

シンプルに一本線で描く図面も多いですが、ピット内やパイプシャフト(PS)内の詳細図では、配管の太さを表現するために「複線」や「2線」で描くことが求められます。

Jw_cadには、配管を描くのにピッタリな「2線」コマンドが最初から入っています。

「2線」コマンドは、基準になる線を描くと同時に、その両側に指定した間隔で平行線を引いてくれる機能です。

たとえば「間隔100mm」と設定して線を引けば、呼び径100Aの配管の外形線を一度に描けます。

さらに便利なのが、曲がり角(コーナー)の処理や、端の処理(閉じるかどうか)を設定できることです。

配管の曲がり角をカクッとした角にするか、エルボみたいに丸くするかを選べるので、直感的に配管ルートを描いていけます。

また、バルブや継手(チーズ、ソケットなど)を表現するときは、あらかじめ図形登録しておいたパーツを配置して、「包絡処理(ほうらくしょり)」機能で配管の線を部分的にカットすれば、きれいに接続された状態を表現できます。

水道図面でよく出てくる「アイソメ図(等角投影図)」についても触れておきましょう。

Jw_cadは2次元CADですが、「2.5D」という機能があります。

これを使うと、平面図に高さを与えて簡単な立体図を作れますが、本格的なアイソメ図を描くには少しコツがいります。

実際の仕事では、アイソメ図を作るための「外部変形」プログラム(有志の人が作ったプラグインみたいなもの)を使うのが一般的です。

平面図で配管ルートを選択して外部変形を実行すると、自動的にアイソメ図に変換してくれるツールもあります。

これを活用すれば、申請図面や施工図に必要な立面図やアイソメ図を作る時間を大幅に短縮できます。

「外部変形」とショートカットで作業時間を半分に

Jw_cadで設備図面を描くプロの人たちは、標準機能だけじゃなく「外部変形」という拡張機能をフル活用しています。

外部変形というのは、図面のデータをテキストとして書き出して、外部のプログラムで加工してから、またJw_cadに戻す仕組みのことです。

これを使うと、Jw_cad単体ではできない複雑な計算や一括処理ができるようになります。

設備図面では、これが最強の武器になります。

設備工事向けの外部変形には、こんな便利なものがあります。

* **配管・ダクト作図ツール**:サイズを指定するだけで、エルボやチーズを含めたダブル線配管を自動で描いてくれる
* **電気配線長集計ツール**:図面上の配線の長さを自動で測って、Excelなどに集計結果を書き出してくれる
* **照度計算ツール**:部屋の広さと照明器具の配置から、簡単な明るさの分布図を作ってくれる
* **建具表作成ツール**:建具の図と仕様を一括で作図してくれる

これらのツールは、インターネット上のJw_cadユーザーコミュニティや素材サイトから手に入ります。

導入するときは少しパソコンの知識が必要ですが、一度設定してしまえば、手作業で数時間かかっていた作業が数分で終わることもよくあります。

特に「数量拾い出し」に関する外部変形は、見積もり作業の効率化にも大きく役立ちます。

また、図面を描くスピードを上げるには「クロックメニュー」と「ショートカットキー」を覚えることも大事です。

クロックメニューというのは、マウスの左右ボタンを押しながらドラッグする方向でコマンドを実行する機能です。

たとえば「右ドラッグで3時方向」なら「中心点取得」、「左ドラッグで12時方向」なら「フリー」といった感じで、画面上のアイコンをクリックしなくても瞬時にコマンドを呼び出せます。

さらに、キーボードのショートカット設定をカスタマイズして、よく使う「線記号変形」や「図形」、「2線」などを押しやすいキーに割り当てておけば、左手でコマンド切り替え、右手でマウス操作という高速入力ができるようになります。

最初は覚えるのが大変ですが、指が覚えてしまえば考えた通りにサクサク図面が描けるようになります。

Jw_cadは無料で使える汎用ソフトですが、カスタマイズ次第で数百万円する専用CADにも負けない効率を発揮できるポテンシャルを持っています。

まずは基本設定を設備向けに整えて、便利な図形や外部変形を少しずつ取り入れてみてください。

自分だけの使いやすいJw_cad環境を作ることが、プロの設備図面屋への近道です。

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